メルマガのマンネリ化を打破する3つの対策
メルマガ(メールマガジン)は現在でもマーケティングにおいて重要なツールです。
たとえばGmailに代表されるフリーメールは、顧客がWEBサイトのメルマガ登録する際の
「心理的な垣根」を大幅に下げてくれましたし、
一時猛威を振るったスパムに対してもある程度の対策を取ってくれています。
こうした状況の中、メールをチャンネルにした情報配信には大きなポテンシャルが秘められており、
メルマガにも大きな効果が期待できます。
しかし、多くのメルマガ配信者はその「効果」を感じることなく、日々の配信に苦労しています。
この記事では、メルマガ配信の効果が薄れる理由や、それに対する有効な対策や考え方などをご紹介していきます。
なぜメルマガの効果が薄れてしまうのか
メルマガの配信効果は、ユーザーのクリック率や開封率、さらにはメルマガの解除率に現れてきます。
開封率やクリック率が下がり、配信停止を行う読者が増加してきた場合、そのメルマガの効果は薄くなっていると考えるべきでしょう。
ここではまず、メルマガ効果が薄れる原因を探っていきましょう。
配信内容のマンネリ化
メルマガ配信者の多くが抱える悩みは、配信する内容がマンネリ化することです。
目新しい情報は特にないのに、定期的なメルマガ配信は行わなければならないので、どうしても掲載できる情報の質は低下してしまいます。
読者にとってみれば、せっかく目を通したメルマガの内容が薄ければ、次からは開封しなくなるかもしれません。 配信内容そのものが薄れることこそ、メルマガ効果の薄れる最大の原因です。
読者の不満に対する窓口がない
読者が不満を訴える「窓口」がない、またはわかりにくい場合、開封率が一気に上昇します。
メルマガ配信者が配信内容に自信をもっていても、配信内容が読者のニーズに合っていない場合やシステム的な問題を抱えているケースでは、メルマガ効果が一気に薄れてしまうのです。
インターネットの読者は「せっかち」ですから、苦情に対する窓口の見直しは速やかに行いましょう。
安心感がない
読者にとって安心感のないメルマガは、徐々にその効果を失っていきます。
メルマガの内容の信頼性が低かったり、読者が求めている情報が少なかったりすると、読者は不信感を抱くようになります。
配信者のなかにはメルマガのインパクトを狙ってセンセーショナルな記事を書こうとする人もいますが、多くの場合「記事内容のゆらぎ」は読者の不安感をあおります。
長くメルマガを読んでもらうためには、インパクトはなくても内容のしっかりした安心して読める記事を意識して書くようにしましょう。
メルマガの効果を高めるための考え方
メルマガの配信効果を高めるためには、まず明確な配信者の考え方(マインドセット)が必要です。
定期配信することが前提のメルマガでは、「こういう内容を伝えていこう」という配信者の意識があり、このメルマガを読み続けることで「こういうメリットを得られる」という読者の期待感があります。
配信者の意識と読者の期待感にズレが生じないよう、明確なマインドセットを行いましょう。
伝えるべきことは何か
配信者が一生懸命になるあまり、メルマガの掲載情報が多岐にわたり、全体のボリュームが増大してしまうケースがあります。 そういったメルマガは情報が散漫になってしまうため、読者離れを起こすきっかけになります。
例え自分にとってメリットのある情報が載っているとしても、大量の情報のなかからそれらを探すというのは読者にとって面倒なことなのです。
配信者は読者のニーズを的確にとらえ、ピンポイントで「刺さる」情報を常に意識する必要があります。
読者に伝えるべきことはなにかを考えて、情報は「狭く深く」を基準にメルマガ作成を行いましょう。
双方向性のコミュニケーション
メルマガでは、情報発信する側の配信者とその受取り手である読者がいて、双方のニーズが一致することで成立しています。
しかし配信者のなかには、メルマガ配信を行う際の情報発信が一方通行になっている人がいます。
新商品のお知らせも、バーゲンの告知も、配信者から一方的に通知される情報のようにみえますが、実際には読者が「開封し、文章を読んで、リンクをクリックする」というアクションがあって初めて価値のあるものになります。
メルマガが単なる情報発信になってしまわないよう、読者側の視点を常に意識して配信するよう注意しましょう。
双方向性のコミュニケーションツールとしてメルマガが成立している場合、効果は最大化されていくでしょう。
情報開示とプライバシーポリシー
読者がメルマガの配信者に求めるものの中に、情報開示(透明性)とプライバシーポリシー(安心感)があります。
多くの読者は、メルマガを開封することで配信者に情報通知がいくことや、自分のメールアドレスが配信者に取得されていることを知っています。
つまり読者は、メールアドレスをはじめとする自分の個人情報が「適切に扱われる」と信じてメルマガを読んでいるのです。
このことを常に意識し、配信者は自らの情報開示は積極的に行うとともに、プライバシーポリシーを遵守しましょう。
特に読者の個人情報の取り扱いに関しては厳重に管理するとともに、そのことを読者本人に知らせる(開示する)ことで、安心感をもってもらうことが重要です。
メルマガの具体的な改善ポイント
メルマガの効果が薄れてきたと感じたら、配信者は一刻も早く改善をはかる必要があります。
多くのメルマガの読者は「せっかちで飽きっぽくワガママ」ですから、対応が遅れるとすぐに離れていってしまうのです。
ここではメルマガ配信の具体的な改善ポイントをみていきましょう。
何が求められているかを知る
読者がそのメルマガに何を求めているかを探ることは、メルマガ配信の基本です。
配信者の多くは読者の知りたい情報を探り、苦労してメルマガ配信を続けていますが、ともすれば「独りよがりの情報発信」になりがちなものです。
初心にかえり、今一度自分のメルマガ情報を見直してみることは、配信状況にかかわらず常に行っていくべきことでしょう。
「見栄え」を変えてみる
メルマガはその記事内容が最も重要なポイントですが、それだけがすべてではありません。
料理だって「味が大切」なのと同時に「見た目も大切」というのはだれでも知っています。
特にHTMLメールの導入や、画像の選定、件名の付け方には注意を払いましょう。モバイルファーストも早急な課題として意識しておきましょう。
配信者のモチベーションとモラル
メルマガ配信者のモチベーションが低下すると、メルマガの質そのものが低下していくことに繋がります。
そもそも、メルマガをスタートさせた目的がなにかを思い出し、モチベーションをあげていくことは意外と重要なポイントです。
また、ついつい見落としてしまう情報の信頼性やモラルといった部分にも、注意を怠らないようにしましょう。
メルマガを一種のメディアと捉えれば、自ずとその信ぴょう性が重要視されることは容易に理解できるハズです。
まとめ
定期的なメルマガ配信は本当に大変な作業です。しかし手間暇をかけた分、得られる効果も大きいというのがメルマガの魅力といえるでしょう。
せっかく苦労してメルマガ配信を続けるのであれば、読者によろこんでもらえる内容のものを配信し、配信者自身も効果を実感できるように工夫をしてみましょう。