スマホに最適なメルマガのレイアウトとは?(後編)
前回は、スマホでメルマガを読む人がなぜ増えているのか、
パソコンと同じメルマガを送ると、なぜスマホユーザーに嫌がられるのかをご紹介しました。
今回は、スマホユーザー向けのメルマガ作成についての続きをご紹介します。
スマホ向けのメルマガはHTML?テキスト?
最近では、メルマガはHTMLで書かれるべきというのが、背景にあります。
かつては、汎用性が高く、ユーザー側のツールの特性や性能に影響を受けにくいテキスト形式がメルマガの主流でした。
しかし、スマホやタブレット端末での閲覧数が増え、より、ビジュアルに訴えるメルマガの方が高い開封率やクリック率を獲得するようになったこと、更にそれらの開封率を計測し分析に生かせるHTMLのほうが戦略を考えた場合はるかに有用性が高いことが理由です。
ユーザー側も非常に読みやすいHTMLデザインに慣れているため、メルマガが最適化されていることは読んでもらいやすくなります。
このようなことから、よりいっそうHTMLのメルマガに対する需要が高まっていると考えられます。
HTMLが主流
今やメルマガの主流となったHTMLデザインですが、決して万能ではないことを忘れてはいけません。
HTML形式は、そもそも受信できるツールがテキスト形式ほど多くなく、また閲覧するツールの種類や性能によって表示が大きく変化してしまうからです。
装飾文字や画像、動画の挿入も可能である反面、受信するユーザーの負担は大きくなります。
インパクトがあり、見やすいメルマガを作成できる反面、ユーザーのストレスの原因にもなりやすいことを覚えておきましょう。
HTMLを効果的に使うポイント
メルマガでHTMLを活用する際、ポイントとなるデザインをいくつかご紹介します。
マルチパート配信
マルチパート配信とは、ユーザー側の「HTMLの受信を拒否する設定」に対してテキスト形式のメルマガを表示させる配信方法です。
スマホであってもHTML形式のメールを拒否する、または正しく表示できないというケースはよくあり、有効な手段のひとつです。
レスポンシブデザイン
PCサイトでも同様の技術がありますが、ユーザー側の閲覧画面のサイズによってレイアウトを変更(改行)するというメールデザインの手法です。
画像の並び方を変えて見やすくするなど、PCとスマホのように画面サイズが違うツールに対応することができます。
リキッドレイアウト
ユーザー側の画面サイズに対応して「伸縮する」デザインです。
常に画面いっぱいに表示できるので、インパクトを損なうことなく多様なツールに対応できます。
フレキシブルレイアウト
現在、多くのメルマガが採用しているデザインで、リキッドレイアウト同様画面に合わせて伸縮し、設定された最大幅で固定されます。
インパクトを保ちつつ、デザイン性を損なわないレイアウト方式です。
まとめ
メルマガ作成において、ユーザー側の「見え方」を考慮することは非常に大切です。
しかし、その一方、すべてのユーザーツールに対応できるデザインのメルマガというものは実現不可能といえます。
配信者に必要なのは「いまメルマガになにが求められているか」を常に見極め、実現していくことです。