セグメント配信のメリット・デメリット
メルマガを配信している人であれば、開封率やクリック率を改善する方法を
だれもが試行錯誤するのではないでしょうか。
メールを送る配信先を分析して絞り込むセグメント配信を導入することにより、
メルマガ配信による効果は大きくアップすることが期待できます。
ここではセグメント配信のメリットとデメリットをご紹介します。
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セグメント配信とは
セグメント配信のセグメントとは、「分類」あるいは「条件の絞込み」という意味で使われます。
セグメント配信では、メーリングリストの顧客を「属性」や「行動」によって細かく分類していきます。
例えば、性別、年齢、居住地域、職業、趣味などは「属性」での分類です。
商品購入履歴やメール開封率、特定の種類のセミナーやイベントへの参加、サイトの訪問履歴などは「行動」による分類です。
これらの分類に基づき、各々のセグメントのニーズに合致した内容のメルマガ配信を行うことで、マーケティングの最適化を行うのがセグメント配信です。
セグメント配信の特徴
メールの配信対象を年齢、性別地域などの「属性」と、商品購入履歴などの「行動」で分類することから、個々の顧客の興味・関心・行動に合わせてメルマガの内容を最適化できます。
当然、配信対象は絞り込まれますが、より高いリアクションが期待できるようになります。
ある調査では、セグメント配信を行うことでそれまでの一斉配信と比較して開封率が3倍程度アップしたという結果も出ています。
単純に考えて、セグメンテーション(絞り込み)によって配信対象が半分になったとしても、効果は少なくとも1.5倍程度に高まるわけです。
セグメント配信と一斉配信
一般的にメルマガは、その配信内容がどういったものであっても、メーリングリストに入っている全てのアドレスへ一斉送信するケースが珍しくありません。
当然、内容的には老若男女すべての人を対象とするため、どうしても情報が広く浅くなってしまいます。
多くの顧客に広く知ってほしいという情報であれば、一斉配信にもメリットがあります。
しかし、「だれもが興味を持つような情報」というのは短い時間で消費されてしまうため、すぐに「だれも興味を持たない情報」となりがちです。
セグメント配信では対象が絞り込まれている分、情報の広がりは緩やかであり、効果も比較的長期間継続します。
必要に応じた絞り込みと情報の優位性があれば、確実な効果を生むのがセグメント配信というメールマーケティングの方法なのです。
セグメント配信のメリット
特定のニーズをもつ顧客に対して、圧倒的な効果をもっているのがセグメント配信のメリットです。
ひとたび適格なメルマガ配信を行うことができれば、対象の絶対数は少なくても、確実に長期間、優良な顧客となってくれるでしょう。
ニーズが特化されたものであればあるほど、高い効果があらわれます。
また、セグメント配信では顧客の関心度に合わせたメルマガ配信を行うことができるため、段階的にユーザーをファンへと育てていくことができます。
時間と手間がかかる分、それに見合った効果が期待できるところこそ、セグメント配信の最大のメリットといえるでしょう。
セグメント配信のデメリット
セグメント配信も決して万能ではありません。
「属性」や「行動」で分類するには時間と手間が必要となります。
そして、分類のための情報が増えれば増えるほど、精度が高まるいっぽうで適切な分類を行うのが難しくなっていきます。
もちろん分類の方向性や手法に間違いがあれば、思い通りにセグメント配信の効果を高めることはできません。
顧客に対して訴求したいアクションが何かを明確化していないと、メーリングリストを分類するための基準があいまいになってしまい、効果が発揮されないケースもあります。
また、メールを配信する際、セグメントごとに訴求内容を変更しないとせっかく分類した意味がなくなってしまいます。
それぞれのセグメント対象にささる内容を考えなくてはいけない、ということもデメリットの一つと言えます。
まとめ
セグメント配信は、分類基準に関してなんども試行錯誤し、効果測定と見直しを行うことで徐々にその効果が高まっていきます。
まずは大きな分類でいいので、セグメント配信してみましょう。
きっと、今までと違った反応が返ってくるはずです。
次回は、実際にどのような手法でセグメント配信は行われているのか、活用方法をみてみましょう。